–人形はただ、永遠に移ろわない心で、再び所有者の腕に抱かれる日を待っている–
天才魔術師が、二年前によその家に嫁がせた「妹」を訪ね、その心に「何の変化もない」ことを確認した上で、また連れ帰ってしまう話。
文字数は約12，000文字で、1話完結の短編です。
「お前はやはり、少しも変わってはいないな……。私と離れて二年、夫に嫁ぎ、息子を産み育ててもなお、変われないのか」
「お兄様、アンゼリカはお兄様にお造りいただいた、魔法人形なのですよ？」
アンゼリカはそう言って、ステイルに抱きついた。
「お兄様に造っていただいたその瞬間から死ぬまでの間、私はずっと、お兄様のために在るのです。私にとって、そうであることは無上の喜び」
上述のとおり、この話に出てくる「妹」は既婚者で、●●もいます。
なので、その意味では「寝取り」「人妻」ものと言えないこともないですし非常に背徳的な行為ですが、彼女自身にはその存在の関係上、そういった認識や雰囲気がほとんどありませんし、兄にあたる魔術師の側も同様です。
今回は直接的な性描写は少な目かもしれませんが、価格は抑えめにしてみましたので、よろしければ読んでみてくださいませ。
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